Sound Horizon 7th Märchen 日语歌词(台词)

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Sound Horizon作品中最喜欢这个系列!
无论从故事设定还是人物从序幕的铺垫到正剧的7童话复仇剧都正中本怀。
挣扎啊!メルエリ那对小情侣太可爱了!但复仇组人偶和井男也难以割舍。
倒数两曲听到鸟肌起立...Elisabeth认出Marz时那段独白差点落泪了。
Eliese的声音已经无法传达到Marz心中时,那竭斯底里的连串台词也让人心酸。
藤田咲(miku)太强悍了!前面童话复仇里的吐槽也很萌!而且居然跟Marz大放闪光弹www
参照残酷童话设定的neta人物恋尸癖テッテレ王子(其实这名字就是他每次登场的背景音乐噗)让人爆笑不已XD
大概他是被井男他们利用来为公主们复仇的工具吧~~如果他性癖再怪一点的话,跟井男搞也不是不可能(你自重
另外额为重要的音乐风格方面我倒不太关心|||全心全意去享受故事!
初回限定版什么时候来啊


以下是原文的歌词。。。还有一些比较难听出来的台词注释,能够让人更好去了解整个故事的世界观。
Sound Horizon 『宵闇の唄』

――そして、【第七の喜劇】は繰り返され続けるだろう……
(Und die sebte Komoedie für sich wiederholen…)

Sieben
『この身を焼き尽くすのは 懲戒と欺瞞の炎』
Sechs

Fünf
『此の心を灼き尽くすのは 復讐と憎しみの炎』
Vier

Drei
『飢餓と闇 疑心と殺戮』

Zwei
『イドの底に潜む暗黒の時代よ』

Eins
『黒き死の如く 連鎖していけ メルツは地獄に堕ちた』

(ah… ah… ah… 愛シテル…)

此の物語は虚構である。
然し、其の全てが虚偽であるとは限らない。
――そして今、此の地平に宵闇が訪れた……。
終焉へと疾りだす、夜の復讐劇、第七の地平線。
(Diese Gesichite ist Fiktion
Doch, deswegen ist nicht alles an ihr erfunden
Und jetzt
Dunkelheit wird sich über die Lande leaen.
Denn die Ende entgegen, eine rechte ~ ~ der sebte horizont 《Märchen》)

私は『誰』なのか? 記述が抜け落ちた 真っ白な其の頁を 宵闇が染めてゆく
気付けば井戸の底 空を見上げていた 抱いていた可愛い少女(Mädchen) 口を開いた

『ウフフ…、愛シテルワ《メル》 コレデ私達 ズットズーット一緒ね!キャハハハハ!』

『復讐シヨウネ…』
「復讐シヨウ」と 彼女が囁く その声色は 何処か懐かしく
何の為かなんて 誰の為かなんて 憶い出せぬ儘 衝動に従った

苦痛に歪む顔 悲痛に喚く声 戦慄と後悔の中で

嗚呼 復讐は罪が故に 粛々と受け入れ給え 嘆いた処でもう手遅れさ
遂に モリから イドへ至る 㐂劇の幕は上がった
「七人の女優達よ(Schauspielerin)!」

『さぁ、美しすぎる屍人姫にご登場願おうか?』

Drei Zwei Eins los…!

死せる今 幾ら憾めど 刻は既に遅く
お嬢さん(Fräulein) 君は独り(du bist allein.)
夜の旅路 彷徨う屍体
偶然に出逢った物語《Roman》 嗚呼 此れも運命
小さな口(Mündlein) 七の苦悩(sieben Pein) 忘れぬ間に紡ぎなさい さぁ――

『さぁ… 唄ってごらん…お嬢さん(Fräulein)…』

《Kam…kam…
Die Nacht kam…
Das Sieben Märchen…
Lalalala…

Kam…kam…
Die Nacht kam…
Das Sieben Märchen…
Lalalala…》

墓場から始まる 七つの童話(Märchen) イドの底に潜む 矛盾の罠
物語の策者は 作為的な嘘で 錯落なる幻想を紡ぐ

光と闇が 織り成す世界(Mosaik)の中に 愛と憎悪が溢れる

誰かをかつて 愛したような気がした
憎しみの焔は 揺れ躍る
誰かに 愛されたような気もした……

↑ 嗚呼 でもそれは気のせいよ ↑

キミが誰かを怨むなら その復讐に 手を貸そう!

《Kam…kam…
Die Nacht kam…
Das Sieben Märchen…
Lalalala…》

『黒き死を遡るかのように、旋律は東を目指す』

歓喜よ、美しい神々の花火よ、天上の楽園からの乙女よ!
我らは炎を飲むが如き情熱に溢れ、あなたの聖なる場所に足を踏み入れる
あなたの魔力は時流が厳しく切り離したものをも再び結び合わせ、
あなたの柔らかい翼が留まる所で、全ての人は兄弟となる。
(Freude, schöner Götterfunken,Tochter aus Elysium,
Wir betreten feuertrunken, Himmlische, dein Heiligtum!
Deine Zauber binden wieder.Was die Mode streng geteilt.Alle Menschen werden Brüder,
Wo dein sanfter Flügel weilt.An die Freud beim Johann Christoph Friedrich von Schiller)

「Ich wollte hien…」

愛シイ腕ニ抱カレテ目醒メタ… モリヘ至ル井戸ノ中デ…
私ハ殺意ヲ唄ウオ人形… イドヘ至ル森ノ中デ…
錏痾蛙遭嗟有合或吾会在唖逢娃婀堊… モリヘ至ル井戸ノ中デ…
宵闇ニ躍ル深紅(アカ)ト漆黒(クロ)ノ陰… イドヘ至ル森ノ中デ…
人ヲ殺メテ… 未来奪ッタ…
奴ガ裁カレズ… 生キ延ビルナド… 赦シハシナイ…

――そして今、この地平に宵闇が訪れた……。
終焉へと疾りだす 夜の復讐劇、第七の地平線。
(Dunkelheit legt sich über die Lande...
Dem Ende entgegen…
??? ???)

月光に照らされて 凶行へ羽ばたいた 旋律が絡み合う夜に

嗚呼 復讐は罪が故に 粛々と受け入れ給え 嘆いた処でもう手遅れさ
終に 宵闇の此の楽団で 憾みを唄いたいなら
「屍揮者は君の味方さ!」

『さぁ…潔く死んでから出直してくれたまえ!』

sieben sechs fünf vier drei zwei eins null

消える影 腕を伸ばせど 闇は既に深く
お嬢さん(Fräulein) 君の輝き(dein Schein) 在りし日々は 過去の残照
生前に夢見た楽園(Eden) 嗚呼 然れど忘却
小さな川(Bächlein) 緋い葡萄酒(rot Wein) 乾かぬ間に紡ぎなさい さぁ――
死の歴史を!

「ウフフ!愛シテルワ《メル》!
 ズットズゥーット二人デ復讐シ続ケヨウネ?
 オ馬鹿サンノ復讐ヲ手伝ウ事コソ 私達ノ復讐!
 コレナラ、永遠ニ続ケラレルワ!
 ダッテ、人間ハ憎シミを持タズニハイラレナイ生物ナンデスモノ!
 アーッハッハッハ…!」

Märchen…

「アハハハハハハハハ!!」

Sound Horizon 『火刑の魔女』

『Völlerei(暴食)』

『罪を待つ、歪な祭壇。神に捧げられた屍。
 君は何故、この境界を越えてしまったのか?さぁ、唄ってごらん…』

幽かな記憶の 糸を手繰るように
仄昏い森へ 足を踏み入れた

幼い記憶の 途を辿るように
入り組んだ森の 奥へと進んだ

小川を渡り お化け樅の木を左へと 其処に佇む私の生家

物心ついた時には、既に父の消息は不明で、
私と母は何時も二人、とても貧しい暮らしだった。
『でてけー!』
『魔女ー!』
井戸に毒を入れた等と、謂れなき罪で虐げられる事も多く、
私にとって友達と言えるのは、森の動物達だけだった……。

それでも 嗚呼 ねぇ 母さん(Mutti) 私は幸せだったよ
その理由を ねぇ 知ってた? 貴女が一緒だったから

それなのに 何故 母は 私を捨てたのか?
どうしても それが 知りたくて……

小さな私を拾ってくれたのは 大きな街にある修道院だった
けれど 激しく吹き荒れた 改革の嵐と
新教徒達の手によって 嗚呼 無残にも破壊された
『堕落した聖職者共を、一掃するのだー!』
『町の聖堂台を打ち壊せ!真の信仰を我らの手で!!』
人生とは数奇なもの 運命は判らないから
ひとつの終わりは 新しい始まりと信じて 勇気を持って
積年の疑問を 解く為に 故郷を探す 旅を始めた

小川を渡り お化け樅の木を左へと 其処に佇む私の生家

私の来訪を待っていたのは、石のように年を取った老婆で、
『ただいま、お母さん』
『おおお…。聖人様、見つかりましたか。~~きてくださったぁ。』
まるで見知らぬその女性が、母であるとは俄には信じ難く、
『~~御口に合いましたか』
『幾らでも食べられるのぉ!』
娘であると気付く事もなく、唯、食料も貪る母の瞳は、
『!? 私が誰だか判らないのね?』
『何を訳の判らないことを言ってるんだい』
既に正気を失っているように思えた。
『お前も私を差別するのか!寄越せ!もっと食い物寄越せ!』
そして……
『きゃああああああ!!」

改宗したけれど時は既に遅く、
一人の食い扶持さえもう儘ならなかった。
懺悔を嗤う逆十字。
祈りは届かない。
赦しも得られぬまま、罪だけが増えてゆく……。

『成程、其れで君は祀られてしまった訳だね?不本意ながら。
 少々時間は掛かるが、子供の恨みは、子供が晴らすものさ。
 宜しいかな?さぁ、復讐劇を始めようか…』

森に置き去りにされた 可哀想な兄妹(子供達)
捨てられた子の 悲しい気持ちは 痛いほど解るわ

鳥達を操り パン屑の道標を消し
『パンくずが…食べられてる…』
真雪のように 真っ白な鳥に 歌わせて誘った
『あ!ねぇ、お兄ちゃん、面白い鳥がいるわぁ!』
『ほんとだ、追いかけてみよう!』

「見て、【hänsel】お兄ちゃん、ほら、あそこに家があるわ!」
「でも、【Gretel】それは、怖い魔女の家かもしれない……けど」
「けど?」
「腹ぺこで……死ぬよりましさ!」「死ぬよりましね!」

『『誰かいませんか?』』
『おやまぁ、可愛いお客さまだこと。腹が減ってるのかい?さぁ、中へお入り』

「屋根は焼き菓子(der kuchen)。窓は白砂糖。
 お菓子の美味しい家を、拵えてあげようかねぇ!」

嗚呼 遠慮は要らないよ
子供に腹一杯食べさせるのが 私のささやかな夢だった
嗚呼 金貸しだった父は 生きては帰らなかったけど
幾許かの遺産を託けてくれていた……

老婆の好意に 無償の行為に 甘えた兄妹は 食べ続けた
『うまい!うまい!【Gretel】も食べなよ!』
『うん!美味しいね、お兄ちゃん』
少女はある日 丸々太った 少年を見て 怖くなった
『うまい!』
『お、お兄ちゃん!?』
『うまい!【Gretel】要らないんだったら、お前の分もくれよ』

「嗚呼、老婆は魔女で、二人を食べちゃう心算(つもり)なんだわ!」

殺られる前に 殺らなきゃ ヤ・バ・イ!
背中を ドン!と 蹴飛ばせ!

『!? うわぁぁぁぁぁぁ…!!』
『私たちを食べようったって、そうはいかないんだからね!』
『すごいぞ!【Gretel】!これで魔女もおしまいさ』
『おとなりの【Tomas】にも自慢してやらなきゃね!』
『おぅ、悪い魔女は火あぶりさ。これでお宝は僕たちのもの!』『私たちのもの!』

『おーい、【Tom】!』
『【Tom】!』
『よぉ、【Hans】!ってお前、何でそんな太ってんだぁ!?』
『『じゃっっじゃーん!!』』
『っひょぉー! こいつはついてるぜ!』
『『『あははははは』』』

『森に住む、孤独な老婆は、全て魔女なんだそうだよ?』
『モー、子供ナンテ図々シクテ、嘘吐キデ、私ハ大嫌イ。キャハハハハハ!』

Sound Horizon 『黒き女将の宿』

『Geiz(強欲)』

『宵闇の風に揺れる、愉快な黒いブランコ』
『君は何故、この境界を越えてしまったのか?さぁ、唄ってごらん…』

おらは貧しい村に生まれ いっつも腹を空かせてた
お菓子で出来た家があったら あったら本当に良かんべな

「人は信仰によってのみ救われる」と

偉い坊さんが言ったとさ 本っていうのに書いたとさ
神様が助けてくれるなら たらふく飯(おまんま)食えっぺな

『みんないくぞ』
『出てこーい!』

お父達は鎌を手に 出かけて行った
その日の空の色 哀しい程に朱(あか)く……

『ゲーフェンバウワー将軍にっ!続けぇー!』

大砲が吠えりゃ「翼も無いのに」
人が空をとぶ「軽やかに高く」
戦争とは名ばかりの 唯の殺戮さ

嗚呼 武器が農具じゃ「残念だけれど」
射程が短か過ぎた「残酷なほどに」
戦争とは名ばかりの唯の殺戮さ

村の働き手は 結局その殆どが 二度とは帰って来なかった……

『そしておらは、遠くの町へと……売られた…』

年齢不詳。性別も不詳。出遭えば不詳。まさに人生の負傷。
胡散臭い女将が、夜な夜な暗躍する宿屋。
其の名を 【黒狐亭】という!
(Von unbekanten Alter und Geschlecht.Begegten verheißen Pech. an Leben ist mehr schlecht als recht.
Der Gasthof der Verdächte "黒狐亭".)

「薹が立って久しい、クソババアが独り。図太く生きてゆくには、綺麗事ばかりじゃ……ないわよっ!」
「愛した男は、皆儚く散った。運が悪いのか、時代が悪いのか……」
『おぉ、邪魔をするぞー』
『邪魔すんなら、帰れ』
「嗚呼【Muntzer】は気高く、【hutten】は華麗で、【Sichingen】は、嗚呼、誰よりも――」
「激しかったわ♡」

『女将さん!女将さん!』
『おい、クソババア!』
『ん~…なによぉ♡』
『お客様がお待ちになってやがりますだよ』
『んんん…』
『んもぅ!うるさいわねぇ!』
『んー!?』
『今、折角いいところだったのにぃ!』
『あのなっ!』

「あんたのような田舎っぺ、拾ってやったのは、何処の誰かしら?口の利き方にゃ……気をつけなさいっ!」
『はっ!?』
『あぁ?』
『わーかったっつってるべぇ』
「さぁさ、旦那、どうぞ。温かい麦酒(Bier)は如何?自慢の最高な肝臓料理(gute Leber Kochen)、ご用意いたしま――」
『うーむ』
『うめぇだよー』
『香草たっぷり、成る程、うむ。よぉしもらおう!』
『あぁ!失礼ッ!』
『おぉ?』
『こらぁっ!』

宵闇へ 飛び出した 女将を睨み
『おいおい、一体どうなっているんだ!?仮にも、此処は酒場だろう!』
『何言ってんだ、ここは宿屋だ、しょうがねーな』
客は怒り おらは平謝り

そして小一時間後…

空気読まず 出戻った 女将の手には
『皆さぁ~ん』
『わー』
『何処行ってた!』
『お・ま・た~!産地直送のレバーよぉ~!』
『こりゃすげぇ』
『わーすげぇ』
贖罪の 新鮮な食材
『ひゃっひゃっひゃっひゃっ!』

その味に 怒り狂った客も 機嫌を直した
その事で 味を占めた女将の 暴走は続く……
『いやぁー、うまかった!こりゃ素晴らしい!』
『んだんだ』
『いやぁ、こんな田舎で~~料理が食えるとは! はははは!』
『こんな田舎で悪かったな』
『ひゃっひゃっひゃっひゃっ!』

『屍体がないなら作ればいいじゃなぁい?おらもういやだぁ。貧しいのはぁ、ひもじいのはぁ。あんな惨めな思いはもういやー!』

「必死に生きたけど、ロクなことがねぇ。結局人生って何だべ…よく分かんねぇ……」

『成程、其れで君は吊るされた訳だね? 残念ながら身に覚えのない罪で。
 其れが事実であれ、虚構であれ、奪られたものは取り返すものさ。
 さぁ、復讐劇を始めようか…』

とん とん… とん とん… 躍るよ黒い

『オラの肝臓を返せ…』

ぶ ら ん こ

『ぎゃーーーー!!!』

『楽して儲けようとしても、中々上手くいかないものだね』
『アンナ杜撰ナ計画、巧クイク方ガ可笑シイノヨ。ウフフフフフ…!』


方言表記版(提供:みざきさん)


『Geiz(強欲)』

『宵闇の風に揺れる、愉快な黒いブランコ』
『君は何故、この境界を越えてしまったのか?さぁ、唄ってごらん…』

おらは貧しい(まずす)村に生まれ いっつ(づ)も腹を空かせてた(すがせてだ)
お菓子(おかす)で出来た家があったら あったら本当(ほんどに)に良かんべな(よがんべな)

「人(ひど)は信仰(すんご)によってのみ救われる(すぐわれる)」と

偉い坊さんが言ったとさ(いぃだどさ) 本って(で)いうのに書いたとさ(がいだどさ)
神様が助けて(たずけて)くれるなら たらふく(ぐ)飯(おまんま)食えっぺな(ぐえっぺな)

『みんないくぞ』
『出てこーい!』

お父達(おどうだづ)は鎌を手に 出かけて(でがげで)行った
その日の空の色 哀しい(かなす)程に朱(あか)く(あがぐ)……

『ゲーフェンバウワー将軍にっ!続けぇー!』

大砲が吠えりゃ「翼も無いのに」
人が空をとぶ「軽やかに高く」
戦争とは名ばかりの 唯の殺戮さ

嗚呼 武器が農具じゃ「残念だけれど」
射程が短か過ぎた「残酷なほどに」
戦争とは名ばかりの唯の殺戮さ

村の働き手は 結局その殆どが 二度とは帰って来なかった……

『そして(そすて)おらは、遠くの町(とおぐのまづ)へと……売られた(うられだ)…』

年齢不詳。性別も不詳。出遭えば不詳。まさに人生の負傷。
胡散臭い女将が、夜な夜な暗躍する宿屋。
其の名を 【黒狐亭】という!
(Von unbekanten Alter und Geschlecht.Begegten verheißen Pech. an Leben ist mehr schlecht als recht.
Der Gasthof der Verdächte "黒狐亭".)

「薹(とう)が立って久しい、クソババアが独り。図太く生きてゆくには、綺麗事ばかりじゃ……ないわよっ!」
「愛した男は、皆儚く散った。運が悪いのか、時代が悪いのか……」
『おぉ、邪魔をするぞー』
『邪魔すんなら、帰れ』
「嗚呼【Muntzer】は気高く、【hutten】は華麗で、【Sichingen】は、嗚呼、誰よりも――」
「激しかったわ♡」

『女将(おがみ)さん!女将(おがみ)さん!』
『おい、クソババア!』
『ん~…なによぉ♡』
『お客様(おぎゃぐざま)がお待ち(おまづ)になってやがりますだよ(でよ)』
『んんん…』
『んもぅ!うるさいわねぇ!』
『んー!?』
『今、折角いいところだったのにぃ!』
『あのなっ!』

「あんたのような田舎っぺ、拾ってやったのは、何処の誰かしら?口の利き方にゃ……気をつけなさいっ!」
『はっ!?』
『あぁ?(んぁ?)』
『わーがっだっつってんべぇ』
「さぁさ、旦那、どうぞ。温かい麦酒(Bier)は如何?自慢(ずまん)の最高な肝臓料理(gute Leber Kochen)、ご用意いたしま(いだすまそ)――」
『うーむ』
『うめぇだよー』
『香草たっぷり、成る程、うむ。よぉしもらおう!』
『あー!しゃーっす!』
『おぉ?』
『こらぁっ!』

宵闇へ 飛び出した(だすだ) 女将(おがみ)を睨み
「おいおい、一体どうなっているんだ!?仮にも、此処は酒場だろう!』
「何言ってんだ、ここ(こご)は宿屋だぁ、しょうがねーな』
客は怒り(きゃぐはいがり) おらは平謝り

そして小一時間後…

空気(ぐうぎ)読まず 出戻った 女将(おがみ)の手には
『皆さぁ~ん』
『わー』
『何処行ってた!』
『お・ま・た~!産地直送のレバーよぉ~!』
『こりゃすげぇ』
『わーすげぇ』
贖罪(しょぐざい)の 新鮮(すんせん)な食材(しょぐざい)
『ひゃっひゃっひゃっひゃっ!』

その味(あず)に 怒り狂った客(いがりぐるっだきゃぐ)も 機嫌を直した(なおすた)
その事(ごど)で 味(あず)を占(す)めた女将(おがみ)の 暴走は続く(づづぐ)……
『いやぁー、うまかった!こりゃ素晴らしい!』
『んだんだ』
『いやぁ、こんな田舎で~~料理が食えるとは!はははは!』
『こんな田舎で悪かったな』
『ひゃっひゃっひゃっひゃっ!』

『屍体がないなら作ればいいじゃなぁい?おらもういやだぁ。貧しいのはぁ、ひもじいのはぁ。あんな惨(みず)めな思いはもういやー!』

「必死(ひっす)に生きたけど(いぎだげど)、ロク(ろぐ)なこと(ど)がねぇ。結局(けっきょぐ)人生(ずんせぇ)って何だべ…よく分かんねぇ(よぐわがんねぇ)……」

『成程、其れで君は吊るされた訳だね?残念ながら身に覚えのない罪で。
 其れが事実であれ、虚構であれ、奪られたものは取り返すものさ。
 さぁ、復讐劇を始めようか…』

とん とん… とん とん… 躍るよ黒い

『オラの肝臓を返せ…』

ぶ ら ん こ

『ぎゃーーーー!!!』

『楽して儲けようとしても、中々上手くいかないものだね』
『アンナ杜撰ナ計画、巧クイク方ガ可笑シイノヨ。ウフフフフフ…!』

Sound Horizon 『硝子の棺で眠る姫君』


『Neid』(嫉妬)

『硝子の棺 眠る姫君 君は何故、この境界を越えてしまったのか?さぁ、唄ってごらん…』

真雪の肌は白く 黒檀の髪は黒く
血潮のように赤い唇 冬に望まれ産まれた私

柔らかな温もり 過ぎ去りし春の匂い
甘く切ない痛み遺して 生母(はは)は遠くへ逝ってしまった

「鏡よ鏡……此の世界で一番、美しいのは、誰なのかしら?」
「其れは貴方――《王妃様》(Die Königin)!」
『ほっほっほっほっほ…!』

継母は冷たく 亡母(なきはは)の愛を憶いだし
独り抱きしめ虚像と踊る 月日を重ね娘に成った……

「鏡よ鏡……此の世界で一番、美しいのは、誰なのかしら?」
「其れは貴方――《王妃様》(Die Königin)でしたが……今では彼女――《雪白姫》(Schneewittchen)!」
『キィィイイイィィィイイイッ!!!』

『はぁーー!!はぁっはぁっ!!はっはっはっ姫ぇー!』
『はぁっ はぁっ はぁっ こっちこないで!』
『ああぁぁ 姫!』
『爺や!』
『待っとくれぇ』
『無理―!!!』
『姫ぇ!』

「狩人の爺やに 追いかけられ 森の奥へと逃げる……」
『はぁっ…はぁっ…ヒィー…』
『きゃっ!』
「ワシだって本当は、こんなこと……したくなかったんじゃよ」
「だったら、どうして?」
「姫よ、お妃様にゃ逆らえぬ」
「お願い、助けて!」
「姫よ、殺すワシも辛いんじゃよ」
「それなら、私もうお城には、帰らないと約束するわ」
「それなら、ワシにも策がある。猪殺して身代わりにしよう!」
『うんっ!』

そして、私を待っていたのは……。

宵闇の迫る陰が 進む道を呑み込んゆく
迷い込んだ見知らぬ森の 小さな可愛いお家

『ふわぁ~…』

『ア゛ー! おいらの寝床で誰か寝とるんけん!』
『『マジデ!?』』
『死んでらると?』
『あー、まだ生きてるっひ!?』
『皆、どうするんだれっく?』
『『う~~ん』』
『こういう場合は大抵王子様が接吻すればいいねん』
『『おぉ!』』
『で、誰かこの中に王子様はいるんしゅたいん?』
『や、この際おじさまでもいいんじゃね?』
『『それだ!!!』』
『『んー! んー!』』
『Guten Morgen!』
『『おー! ほっほー!』』

『寝起きも超すっきりな美少女、私の目覚めを待っていたのは、
可笑しな訛を持った七人の愉快な小人達で、
その後、狡賢い継母の謀略により、幾度か死にかけたが、
その都度、奇跡的に復活し続けたのであった!』
『貴様、何者だ!』
『私の名前はIdolfried Ehrenberg【イド】と呼んでくれたまえ』
『ふざけるな、【コルテス】は何処だ!』
『君の様な低能に教える義理はない』
『うるさいっ!』

『もし』
「ごめんね、お婆さん。どんな人も家へは、入れちゃいけないのよ……」
「お留守番かい?偉いねぇ!さぁ、真っ赤に熟れてる林檎(Apfel)。お前さんに1つあげよう、ほれ!」
「ごめんね、お婆さん。いらない。私何も、貰っちゃいけないのよ……」
「あらまぁ、心配性だねぇ!そうとなりゃ、抱いてる疑惑(Zweigel)。この婆と2つに分けよう!」

抗えない 誘ってる悪魔(Teufel) 7つ目の罪は蜜の味

『いっただきます』
『いっただっきまーす!うぅっ!』
『くひひひっ…』

「鏡よ鏡……此の世界で一番、美しいのは、誰なのかしら?」
「其れは貴方――《王妃様》(Die Königin)!」
『おーほっほっほっほっほっほ…!』

『成程…其れで君は騙された訳だね?
ならば、ある男の特殊な性癖を君の復讐に利用してみようか?さぁ、もう暫し…運命の相手は夢の世界で待つものさ!』

僕の理想の花嫁は 何処に居るのだろう?
嗚呼 西も東も 北も南も 雨にも負けず 風にも負けず
探したけれど 見つからないのさ

未来に開く 少女も 過去に開いた 老婆も
蕾も花も 生きとし生ける 全ての女性を 愛でても尚 見つからない

宵闇の迫る陰が 進む道を呑み込んでゆく
迷い込んだ見知らぬ森の 小さな可愛いお家

儘、鎖された硝子の中で、
眠るように死んでる君は、
誰よりも、嗚呼、美しい。
やっと、見つけたよ!

『小人(Zwerg)達よ。その屍体を私に、譲ってはくれないか?』
『こいつ』『どう』『みても』『おう』『じ』『さま』『よし!』
『『いんじゃね?』』

『さぁ、もうすぐあの阿呆共がやらかすぞ?心の準備は宜しいかな?お姫様?』

『お前達、くれぐれも慎重に運ぶんだぞ?』
『『はい、殿下!』』
『わぁ!』
『Guten Morgen!』
『『わぁぁぁ』』
『あぁぁ…』

『さぁ…復讐劇の始まりだ』

魔性の肌は白く 黒曜の髪は黒く
焔のように赤い唇
妬いたのが お前の罪なら
灼けた靴で――

死 ぬ 迄 踊 れ !

『さぁこいっ!』
『うっ』
『あーっははははははは!』

『あははっなぁにそれ?』
『ぎゃー!あちっあちっあちっ!』
『もっと上手に踊ってくださらない?折角の可愛い娘の婚礼なのよ?』
『あちちちちっ! あちちちちっ!』
『あーっははははははは!』
『ギャアアアァアァァアァァ!!!』
『何て事だ…』

『鏡ヨ鏡【メル】鏡。此の世界デ一番可愛イノハ誰カシラ? ウフフッ』
『勿論…其れは【Eliese】姫さ』
『本当? 嬉シイ! キャハハハハッ!…』

Sound Horizon 『生と死を別つ境界の古井戸』

『おや?君も落ちてしまったのかい?初対面の筈だが、この奇妙な親近感は、一体何処からやってくるのだろうね?
 まぁいい…君は何故、生と死を別つこの境界を越えてしまったのか?さぁ、唄ってごらん…』

日が昇り 嗚呼 汗塗れ 炊事洗濯全て 私の仕事
嗚呼 意地悪な 寡婦(はは)の口癖

「追い出されたいのかい?この愚図っ!」

なんて言うけれど――

私は今日も お父さん(Vati) 頑張っているよ!

陽が落ちて 嗚呼 塵塗れ 炊事洗濯全て 押し付けた
嗚呼 性悪な 義妹の口癖

「言い付けられたいのかい?この愚図っ!」

なんて言うけれど――

私は明日も お父さん(Vati) 頑張ってみるよ!

父は船乗りだったのに、何故か井戸に落ちて死んだらしい。
だから私は、あまり井戸が好きではない。
それでも寡婦(はは)は、容赦などしないのだ……。

井戸の傍で、糸を紡ぐ、指先はもう……
嗚呼、擦り切れて緋い血を出して、
紅く糸巻きを染め上げたから

洗い流そうと井戸を覗き込んだら、
水に焦がれる魚(うお)のように手から飛び出して、
『あー!』
その糸巻きは、井戸の底に沈んだ。
悲恋に嘆く乙女(Lorelei)、正にそんな勢いで――

泣きながら帰った私に容赦なく、継母(はは)は言い放った――
『えーん…えーん…えーん…えーん… ただいま…』
「この愚図っ!」潜ってでも取ってきなっ!晩飯は抜きさっ!」
「この愚図っ!」     「取ってきなっ!」「晩飯は~抜きさっ!」

道急ぐ背中に、宵闇が迫っていた……
Drei…Zwei…Eins
『どうしよう、お父さん(Vati)。最悪、そっちにいきまーっす!せいっ!』

『成程、君も中々、健やかに悲惨な娘だね?復讐に迷いがあるのなら、時間をあげよう。
 この境界の古井戸の中で、もう暫し、憾みについて、考えてみるといい』

目覚めれば綺麗な草原。
幾千の花が咲き誇る。

異土(イド)へ至る井戸の中で、衝動(イド)を抱いた男(イド)に遭って、彼の指揮で憾み唄った。私は――
死んじゃったの?天国なの?気の【ceui】なの?分からないわ。
大丈夫!でも私は頑張るよ!お父さん(Vati)、何時だって!

「こまっちゃった。あたしを、ひっぱりだしてぇ。ひっぱりだしてぇ。
 もぅ、とっくのむかしにやけてるんだよぅ」
「マジで!」

「こまっちゃった。ぼくを、ゆすぶってぇ。ゆすぶってぇ。
 もぅ、みんなじゅくしきってるんだよぅ」
「わぉ!」

喋るパンの願いを聞いて
シャベルで全部 掻き出してあげたわ

そして――
ひとつ残らず 実が落ちるまで 林檎の木を揺らし

その後――
散らばる 林檎を 積み上げるだけの 簡単なお仕事

『Bass!』『Shubidubidubidu』『Gitarre!』『Klavier!』『Danke schön!』

『元気のいい娘だねぇ』
『キャー!?』
『…あははは!怖がらなくていいのよ』
『あ!貴女はひょっとしてあの、御伽噺によく出てくる、ホレおばさん!?』
『まぁ、口の悪い娘ね。おばさんじゃなくて、お姉さんと御呼びなさい?』

「形あるモノは、いつか必ず崩れ、
 命あるモノは、いずれ死を迎えるのさ」

「これまで、よく頑張ったね。お前は強い娘だね。
 でもこれからは、私のもとで働くなら、きっと幸せになれるわ!」

「うんっ、私頑張るっ!」

嗚呼 綺麗に舞い散る羽毛(はね)ぶとん 振るのが新たな私の仕事
嗚呼 地上に舞い落ちる雪の花 降るのは灼(あら)かな私の仕業

「キミが、もし冬に逢いたくなったら、私に言ってねぇん♡」
「あいたっ!」

『これっ、調子に乗るんじゃありません。けれどまぁ、貴女も今日まで、陰日向なくよく働いてくれたわ。
 帰郷の礼に、特別に叶えてあげましょう。ホレっ!』
『わぁ!?』

大きな門が開くと 黄金の雨が降ってきて
あっという間に 全身 覆った……

『それは君の働きに対する報酬だ。まぁ、遠慮なく貰っておきたまえ。
 尤も、君の勤務態度が不真面目だった場合、別のものが降ってきていたのかもしれないが…』

「キッケリキー!うちの、黄金のお嬢様のお帰りだよぅ」
『ただいまー!』

日が替わり 嗚呼 黄金(きん)塗れ 炊事洗濯全て やらなくて良い!
嗚呼 低能な 継母(はは)の入れ知恵

「貴女も貰っておいで《可愛い実子》(ちぃ)ちゃん」
『うん…あたい頑張る』 

なんて言うけれど――

やれるものなら どうぞ 頑張っておいで!

『さぁ、復讐劇の始まりだ!」(CV.Revo)

「キッケリキー!うちの、バッチぃお嬢様のお帰りだよぅ」
『ふぇぇぇん…』

日が過ぎて 嗚呼 瀝青(チャン)塗れ
ほら 怠惰な態度が 貴女の罪よ 自業自得だわ ねぇ――

これからは貴女も 必死に頑張ってみなよ!

『やだ、これ何か取れないよ!』
『あははっ』
『やだやだやだ!取って取ってよ!』
『あぁ、可哀想な子』
『千切っちゃ危ないよ?ちぃちゃん、あははっ!』
『やだやだ!やだ!やだやだやだやだ!やだやだ!』
『こんな良い子が、どうしてこんな惨い目に…』
『やだやだやだやだやだ!』
『あははっ』
『ヤダーー…!!』

『今回は、随分と、可愛い復讐だったね?』
『アラ、一生瀝青(チャン)塗レナンテ…女ノ子ニトッテハ、死ヌヨリ辛イ罰ダワ!アハハハ!』

Sound Horizon 『薔薇の塔で眠る姫君』

『Hochmut』(傲慢)

『呪いと、祝いの境界。処女が堕ちた闇、深い微睡みの中…
 薔薇の塔、眠る姫君、君は何故、この境界を越えてしまったのか?さぁ、唄ってごらん…』

微睡みの森に躍る 百の孤独と
月影に蝶は朽ちて 死の夢を見る

【七の罪科】(Siebt Schuld)
野ばらに抱かれて 眠る理由は――

水浴びて妃(はは)が聴いたのは 身篭り告げし 蛙の声
『はー…』
「お望みの御子が、一年経たずに、お生まれになるでしょう」
『まぁ!』

歓びて王(ちち)が催したのは 姫(わたし)の誕生 祝う宴
黄金の皿が 一枚足りずに 事件は起こってしまった……

【七の罪科】(Siebt Schuld)
恋も知らずに 死せる処女(おとめ)が
野ばらに抱かれて 眠る理由は――

『おお! 良くぞ参った!』
『よくきてくれました』
『お招き頂き光栄ですわ、陛下。姫様へのお祝いに、五徳をお送り致しましょう』
『私(わたくし)は美貌を!』
『それでは、私は冨を…』
『では、私は…』
『あぁーら、これはこれは。皆様御揃いで…』
『まぁ!』
『今宵も御機嫌麗しいようで。結構ですこと?おーっほっほっほっ…!全く!いい面の皮だね!』
『失礼な!』

「国中に散らばる、神通力を持つ賢女達を全て、招いておきながら……
 私だけ招かぬ傲慢なる王よ。祝の宴席に呪いを添えてやろう!」

「姫が抱く運命。僅か余命一五年。
 紡繡にさされて、床に倒れて、死ぬがいい!」

「いいえ――」

「《十三人目の賢女》(Alterose)よ。不吉な言の葉、退けよう。
 百年。死んだと見せて、寝台の上、唯、眠るだけ!」

「ならば、どちらの力が、上回っているか、嗚呼、流る時のみぞ識(し)る……」

『十五年後が楽しみだねぇ。【Aprikose】』
『ふふふふ…、どうかしら?』
『おっほっほっほっほっほっほ…』

朝と夜は繰り返す。
望もうとも、望まざろうとも。
光陰は矢の如く過ぎ去り、大樹にも幾つかの年輪を刻む。
齢一五の朝を迎えることとなった、そんな私が……。

【七の罪科】(Siebt Schuld)
野ばらに抱かれて 眠る理由は――

『どきどきだわ…』

燭台の揺れる焔(ひかり) 仄暗い闇を照らす 石壁の部屋を廻り 古い塔へ上がる
狭い螺旋型(ねじ)の階段を上ると 部屋の中 独り 老婆が麻を紡いでいた

「こんにちは、お婆さん。ここで何しているの?」

「糸を取っておりますのじゃ」

「じゃあ、それなぁに?面白そうにぐるぐる跳ね回ってる物!?」
『あっ!なにも…』
『ひっひっひっひっひ…』

『成程…其れで君は、野ばらに抱かれた訳だね?目覚めへと至る、接吻が欲しいのかい?
 だが、残念ながら、私は君の王子様じゃない。さぁ、もう暫し。運命の相手は、夢の世界で待つものさ』

僕の理想の花嫁は 何処に居るのだろう?
嗚呼 西も東も 北も南も 雨にも負けず 風にも負けず
捜したけれど 見つからない……と思ってた矢先に
素晴らしい 噂を聞いた――

~野ばらの生垣に 抱かれた白亜の城 空を望む薔薇の塔 眠る美しい姫君~
『ふふふっ…』

嗚呼 唯 野ばら姫の伝説(いいつたえ)を 聞いただけで 運命 感じた
彼女こそが きっと僕の《捜し求めていた女性》(Elis)なのだろう
ならば どんな困難も乗り越えてみせよう!

迷いの森の 霧が晴れてゆく
僕を誘ってくれるのかい?愛しい姫のもとへ
棘の生垣が 口を開けてゆく
僕を導いてくれるのかい?愛しい彼女のもとへと――

燭台の揺れる焔(ひかり) 微睡んだ闇を照らす。
石壁の部屋を飛ばし、古い塔へ上がる。
狭い螺旋型(ねじ)の階段を上ると――
部屋の中、独り、乙女が横臥っていた……。

『さぁ、姫? 心の準備は宜しいかな?』
『いただきます』
『んー!!!』
『復讐劇の、始まりだ』

予定調和な王子の接吻で姫が目覚めると、
役割を終えた野ばらは、立ち所に立ち枯れて朽ち果て、
長過ぎる午睡を貪っていた城の愉快な面々も、
何事も無かったかのように、彼等の愉快な日常を再開した。

『はぁ、この頃ほんっと眠れなくてさぁ…。ふわぁーあ…』
『ふんっ』
『ギャーッ!』
『何遍言ったらわかるんだ、小僧!???ぞ!』
『さぁ見てなさぁい、子猫ちゃん』
『もー、??????ってさぁ』

【七の罪科】(Siebt Schuld)
気高き王女を呪うなんて 傲慢なのはお前の方よ!


『誰ぞ!【Alterose】を捕らえよ!』
『『はっ』』
『もう二度と、この国の土を踏めぬものと思え!』
『野ばら姫よ!忘れるな!置き土産にもう1つ呪いをくれてやろう!』
『ははは…あーはっはっ…アァーーハッハッハッハッ…!』

――そして彼女は、
生まれた姫を森に捨てることとなる……。
(Sie ???, die neue geboren Prinzessin,und setzte sie aus im Wald.)

『アレハ転ンデモ、タダジャ起キナイ女ネ!ウフフフフッ!』
『御婦人方の矜持を傷つけると、恐ろしい事になるんだね』
『アラァ、当然ヨ!ウフフフフッ!』

Sound Horizon 『青き伯爵の城』

『Wollust』(色欲)

『宵闇に朽ちた、楽園。吊るされた屍達。君は何故、この境界を越えてしまったのか。さぁ、唄ってごらん』

『フハハハハ…アーッハハハハハハ…!」(CV.大塚明夫)

朧気な…記憶を…辿って…
曖昧な…自分を…描いた…
どんな…顔で…笑い…どんな…声で…歌ったのか…
お気に入りの…白い…華飾衣(Kleid)が…何故…こんなに…緋いのか…

嗚呼…そうだ…私は…
彼に…殺されたんだっ…た…

伯爵は何時からか 青髭と呼ばれていた
私が嫁いだ時分には もう既に呼ばれていた
あんなにも優しい眼差しが 暗い色を帯びたのは
染み付いた鉄の匂いと 血の匂いのせいかしら?

嗚呼 夫は私を愛していない 気付かない振りしてきたけれど
もう これ以上は偽れない 私は誰よりも愛していたから

過ぎ去った季節の 長い夜の中で 貴方の瞳の奥で
抱かれていたのは 愛されていたのは 本当は誰なのかしら?

決して戻せない季節の 長い闇の中で 禁じられた部屋の奥で
寂しさ埋めるように 虚しさ燃やすように 不貞(いろ)の罪を重ねた嗚呼……

誓を破られた事に腹を立てたからなのか、
愛していたからなのか、今ではもう判らない。

最初の妻を殺したとき、理性も共に死んだのか、
新しい妻を娶っては犯し、犯しては殺した……。

『あなた!』
『ふっふふふふ!』
『やめて!』
『気持ちいいか!フンッ!』
『きゃぁ!』
『跪け!苦痛に歪め!』
『(青髭)』
『あなたっ!』
『座れ!』
『???』
『アハハハハハ…!』
『嗚呼!…やめて』
『御止め下さい!嗚呼…』
『しっかり休め』
『嗚呼ぁぁぁ!!』
『いや…嫌あぁぁ…!』
『あぁっ!?そうだ、泣け!喚け!フハハハハ…!!』

どれほど 信じて祈っても 救ってなどくれなかった……
例え相対者(あいて)が神でも 唯 穴(Loch)さえあれば 嗚呼 貫いてくれよう――

「《私の槍で》(Longinus)!」

『フハハハハハ…!アーッハハハハハハ…!
 君を魔女として断罪した、恩知らずな豚共を、私は許しはせぬぞ!」

『成程、其れで君は、いや…君達は吊るされた訳だね?この禁じられた、秘密の部屋に。
 流された血は、宵闇に流される血で贖うものさ。さぁ…復讐劇を始めようか…』

彼の留守の間に 宝部屋を回る
開けたことのない 部屋が気になっている
娘の耳元で 私はこう囁いた――

「黄金(きん)の鍵の、禁じられた部屋には、
 取って置きの宝物が隠されているわ……」

そう その鍵穴に 挿れたら 回せばいい
もう すぐ出ちゃうでしょ 私達の【屍体と衝動】(イド)
『キャーー!!!』

嗚呼 女が本当に抱いて欲しいのは 肢体ではなく魂なのよ
『秘密の部屋の鍵は何処だ?』
『あの…その…』
『ほほぅ…私の命令に背いたか。よかろう、そんなに見たければいっそくれてやる。
 今日からお前もあの部屋の住人だ』
罪な人ね でも 愛おしい人よ
『せめて!死ぬ前にお祈りをさせて頂きたいのです…』
『ふふふふ、よかろう…』

哀しみは 憎しみじゃ 決して癒せないわ
『助けてー!!兄さん!兄さん!!』
宵闇に唄が 響くだけ
『…まだか。早くしろ』
貴方の喜劇を今 終りにしよう!
『早くしろ!』

『ええい!もう我慢ならん!』
『!?キャー!』
『うおぉぉ!』
『だーっ!』
『くたばれ青髭っ!』
『兄さん!』
『ふははは…!』
『なんだと』
『くそっ、化け物が!』
『【エリーゼ】さぁ、こっちへ!』

『復讐というのは、歪な愛情の形なのかもしれないね』
『其レデモ、何故人間ッテ愛ト性欲ヲ切リ離セナイノカシラ?気持チ悪イワ。アハハハハ!』

Sound Horizon 『磔刑の聖女』

『Zorn(憤怒)』

『参詣の途絶えた教会(Kirche)、旅歩きの胡弓弾き(Geigen spieler)、御像となった磔の聖女、
君は何故、この境界を越えてしまったのか? さぁ、唄ってごらん』

『さあ、お父上がお待ちです』

鈍色の足取り 決意で進める
背中に風を感じて 一度だけ振り返る

宵闇の匂いは 不思議と懐かしく
背中を押してくれる そう そんな気さえしたわ

押し寄せる 悲しみに 独り震えて 指でなぞる 遥か遠い約束
湧き上がる 憎しみの 脆く歪な 刻の果てに 闇を見つめ接吻
『嗚呼、虚ろな儘 移ろう儘 歪な 嗚呼 罪を集つめ接吻』

今 でも 忘れ  られない……
『今  尚  憶いだせない……』

『殿下、お嬢様をお連れしました』
『うむ、【Elisabeth】、ははは、喜べ! お前の結婚相手が決まったぞ!
 求婚してきたのは【Rheinpfalz】だ。嫁き遅れには願ってもない相手だろう?』
『お言葉ですがお兄様…』
『お父様と呼べと、何度言ったら分かるんだ』
『いいえ、お兄様。私は、何方の元にも、嫁ぐ気はございません!』

愛を偽って生きるくらいなら
真実と主に死すことも厭わないわ

二人で見つけた野ばらが
君を包むことを願って墓標の周りに植えたけど
結局 遂の終まで咲く事はなかったね……

月光に恋をした鳥籠の白い鳥は、
地に墜ちると知りながら、最期まで羽ばたくよ。
だからこそ宵闇に唄うのは、憾みの唄じゃないわ……。
『【Walter】、お前と母上が身分を偽ってまで守ろうとしたものの結果がこれだ。
 ふっ…はははははははは…!!この馬鹿娘を磔にしろ』
『殿下…!!』

『成程、其れで君は、磔にされた訳だね? 一途な思いを貫くのも結構だが、果たして彼は、
 君の死と引き換えてまで、本当に其れを、望むのかな?まぁ、いい。さぁ、復讐劇を始めようか?』
『…いいえ。私はそんな事を望んでなどいないわ。人には其々、背負うべき立場と、運命がある。
 貴方が逢いに来てくれた。私にはそれだけで充分。ねぇ、本当に覚えていないの?
 今尚、眩い、あの日々さえも…』

『それでも私、今とてもドキドキしているわ。だって森は、世界は、こんなに広いんですもの!』
『綺麗なお花』
『わぁ、本当』
『つけてあげるよ』
『本当?可愛くしてね』
『【Marz】、絶対、絶対迎えに来てね…』
『ああ……約束さ』

『【Marz】、そんなになってまで、約束を守ってくれたのね…』

焔(ひかり)を無くした君を縛る 冷たい鎖は
『おお、まことか…聖女様!』『これならば…』『???』
愛(ひかり)を亡くした 君を想う二人の愛憎

鳥は空へ 屍体は土へ 摂理を裏切り続けた
夜は明けて 終わりの朝へ 次の別離こそ永遠――

でも…

後悔などしていないわ 嗚呼 これが 私の人生
《門閥貴族の令嬢》(Von Wettin)でも 《七選帝候の息女》(Von Sachsen)でもないわ 私は《一人の女》【Elisabeth】
唯 君だけを愛した――

唯の【Elisabeth】

『何ヨ【Marz】、サッキカラオカシイワヨ。ドウシチャッタノ!アンナ女ノ言ウ事、真ニ受ケチャ駄目ヨ!モウ忘レマショ。復讐ハ続ケナキャイケナイワ。譬エ何ガアッタトシテモ。ソレガ私達ノ存在理由デショ?ネェ、本当ニワカッテルノ?【Marz】』

『アアアアア!モウッ!ドウシテ分カッテクレナイノ!?【Marz】ノ分カラズ屋!今ハモウ、私ダケガ貴方の【Eliese】ナノヨ!コレマデ楽シクヤッテキタジャナイ!二人デ色ンナ復讐、手伝ッテキタジャナイ!コレカラモキット楽シイワ。ソウヨ、ソウニ決マッテイルワ。貴方ニハ私ガ、私ニハ貴方がイルモノ!コノママ続ケヨウヨ!ズット二人で続ケヨウヨ!ネェ!ズット。…ズットズットズット続ケヨウヨ!コノ世界ガ終ワルマデ。ウウン、コノ世界ガ終ワッテモ、ズットズット一緒ニイヨウヨ!ネェ、イヤ、イヤヨ【Mazr:メル】!イヤ!イヤイヤイヤァー!オ願イ!オ願イヨ…【Marz】…。イヤアァァーーー!!』

『もう…いいんだよ…、【Eliese】』

Sound Horizon 『暁光の唄』

さようなら

ずっと 君と 同じ時間を 生きたかった
然れど 摂理(かみ)は 決して僕たちを赦さないだろう

幾つもの罪 重ねながらも 僕達が求めたのは――
其れは《恩寵》(ひかり) 其れは《愛情》(ひかり)
  其れは《幸福》(ひかり) 其れは《未来》(ひかり)

暗闇の時代(とき)に生まれて 儘 君と出逢い
惹かれ合う 其の想い 死せる後も 止められずに

宵闇の唄を集めて 此の墓碑に捧ぐ
復讐は誰が為に モリも イドも 七の墓碑銘[Epitaph(エピタフ)]となる
「森の動物達だけだった……」
「うめぇだよ」
「いっただきまーす!」
「うんっ、私頑張るっ!」
「ドキドキだ」
「宝物が隠されているわ……」
「約束を守ってくれたのね」
「ウフフッ…愛してるわ、メル。」
「寒くない?メル」


「成る程…そうか…この骨が…この井戸が僕の…。
そうだね、エリーゼ…僕達の時代(時間?)は、もう…終わったんだ…」


「キミが今笑っている、眩い其の時代に。
誰も恨まず、死せることを憾まず、必ず其処で逢おう」

7[sieben]
6[sechs]
5[fünf]
4[vier]
3[drei]
2[zwei]
1[eins]

「Mutti ひかり あったかいね」
「お母さん[mutti(ムッティ)]。ひかり、あったかいね。」

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Sarah

Author:Sarah
喜好:脑残欢乐、治愈、宅(60%)、腐(30%)、迷(10%)虐、LOLI正太、糟糕、无差别无节操告白、在宅向找腐来萌的恶趣味。
特性:撐得累兼毒舌。二次元怪。一人楽しすぎるぜー☆
目前萌物:イナズマイレブン、v家、涼宮、鸟海、ミトス、无双、古剑
萌え死ぬcp:利こま,くくタカ,普洪普,苏兰,姜钟,古虛古,元堂总受,马猿
喜歡的畫師:大暮維人、黑星紅白、望月淳、岩崎美奈子

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